PIXIV DEV MEETUP ファーストインプレッション
PIXIV DEV MEETUPが4月26日から開催されています。私も参加することができたので、そこで感じたことなどをレポートしたいと思います。
どのような形で行われているか
Discordに招待され、そこでイベントや交流が行われています。Discordは個人や企業が自由にサーバーを立てられる、ビデオ通話もできるチャットルームのようなもので、ゲーム界隈で人気になり、今ではその枠を超えて多くの人に利用されています。
初日でしたのでピクシブのメンバーと招待された方々が続々と入室してきて、自己紹介を書き込んでいました。正確な数字は言えませんが、現時点で既に数百人が参加しています。
プロダクトラジオ
私が参加したとき、ちょうどプロダクトラジオが始まっていました。プロダクトラジオはDiscordの配信機能を使って、ピクシブ社員の数名がラジオのようにして自社のプロダクトを解説するというものです。
一日目の内容はPIXIV全体のプロダクトの簡単な説明と、pixiv.netに関するお話しでした。
興味深かったのは、社内でPIXIVとpixiv.netを区別するために『大文字PIXIV』、『小文字pixiv』と呼んでいるという話です。大文字PIXIVはプロダクト全体を指し、小文字pixivはイラスト投稿サイトであるpixiv.netのことを指します。
1時間ほどの話でしたが、ピクシブが手がけているプロダクトが多いので時間が足りないくらいでした。視聴者はラジオ終了間際で100人を突破していました。とても意欲的な方々です。
ピクシブ社員たちの第一印象
ラジオを聴いて多少チャットでお喋りした辺りで頭の中に一つのフレーズが浮かんでいました。
『あ、Web制作会社の雰囲気だ』と。
まず前提として、わたしはWeb制作会社の人間ではありませんし、その実情も知りません。つまり、これは一人の絵描きである私が勝手に抱いているイメージということになります。
そんな私の勝手な『Web制作会社』のイメージとピクシブが結びついたというわけです。
WEB制作の現場は流れが激しく、そのためアンテナを広く張り巡らせている必要があります。またWebという若い人から年配の方まで閲覧する可能性のあるメディアを作る以上、デザインや使いやすさに気を配る現場でもあるでしょう。
活発で、意欲的に新しいものをどんどん取り入れている印象があります。少しおどけた発言をしても、真面目に技術的な質問をしても順応して反応してくださり、おかげさまで絵描きの私でも楽しい時間を過ごさせていただいています。
絵描きたちと中の人の違い
PIXIVはクリエイターに対する理解と実際的な支援をしてきました。PIXIVはクリエイターのよき理解者です。その前提を踏まえた上で、やはり、根本的な考え方・感じ方などに違いがあるように感じました。
絵描きの独特の感性、感情の揺れ方、絵に対する姿勢など、やはり絵描きは絵描きだと感じました。そしてピクシブの方々は開発者としての雰囲気を感じます。
この違いについて、今のところ特別なにかをする必要は特に感じていません。開発者と利用者が異なった考え方を持つのは自然なことだからです。
ITの第一人者が参加していて戦々恐々
ピクシブのメンバーの中にも、また参加者の中にも業界の第一人者というのでしょうか、スペシャリストがたくさん参加していていい意味で戦々恐々としていました。
例を挙げるとRubyのコミッターが数名参加しています。Rubyは日本人が作ったプログラミング言語で世界的に認められています。コミッターとはその開発に携わっている人のことです。
ドワンゴのfriend.nicoを立ち上げた方、運営していた方などもいらっしゃいました。もちろんPIXIVのPawooを立ち上げた方も。
それらの方々は、ものすごく簡単にいうとIT業界のすごい人たちです。技術者たちがPIXIV DEV MEETUPに注目するわけです。なにしろスペシャリストたちの意見を聞けるまたとない機会なのですから。
対する私は、ただの絵描き。なぜ招待をしていただいたのかは大いなる謎なのですが、Discordの端っこで縮こまっている・・・
・・・わけがなく、無謀にも各チャンネルに無知をさらけ出しながら突撃しています。みなさん宇宙語を喋っているんじゃないかと思うほど難しい話をしているなかに、ない知恵を振り絞って混ざりにいっています。
え? CPUの脆弱性が高精度タイマーに影響を与えているですって? ふむふむ、よく分かりませんが、とりあえずファミチキって美味しいですよね。
dolphiliaのピクシブ社員疑惑・社内編
ウェブで活動していると、私dolphiliaが実はピクシブの中の人じゃないかという意見が、たびたび話題に上がります。
このFANBOXのコメント欄でも指摘されたことがありますし、配信中もそういった質問をいただきました。
そして、なんとピクシブ社員の一部までもが、社内の誰かがdolphiliaだと考えていたようなのです(!)。実際にpixivSketchの開発を担当しているSketchチームに聞きにいったそうです。
視聴者さんからも、読者さんからも、そして社員からもピクシブの中の人だと思われているのでしたら、実質、私は中の人ということに・・・なりませんよね。
私はピクシブの中の人ではありません。pixivやpixivSketchが好きなただの絵描きです。
気になる絵描きの参加者は・・・
なぜか招待されてしまった私ですが、同士はいるかなと自己紹介を見ていたのですが、なかなか見つかりません。今のところ1人、確認しています。音楽を作っている人は2名いました。同志よ。
もちろんピクシブのメンバーのイラストが好きで入社した方もいると思うので、寂しい思いをしているわけではありませんが、やはり開発者向けの集まりだけあって絵描きの参加者は少ないようです。
続報をお楽しみに
PIXIV DEV MEETUPはまだまだ続きます。見聞きして感じたこと、考えたことを引き続き記事にしていこうと思います。どうぞお楽しみに。
それでは、良い創作を。