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生きるための処方箋

生きていれば「死にたい」と思うことが何度もあります。それは正常なことです。でも、自力ではどうしても耐えられなくなることがあります。この記事はそのようなときに、どうしたらよいのかを書きました。

衝動を抑えられないとき

あなたはきっと何度も「死にたい」と思ったことがあるでしょう。でも、ニュースで毎年何万人もの自殺者がいることを知っても、「なにも死ぬことはなかったのに」と思ったこともあるでしょう。

同じ「死にたい」にも程度があります。そして、非常に危険なのが「死にたい衝動を抑えられないとき」です。そうなってしまうと、単に前向きな考え方をしたり生活習慣を変えたりするだけでは、どうにもなりません。助けが必要です。

そうなってしまったときにすべきことは、一つしかありません。病院に行って適切な治療を受けることです。

ゴールは病院で適切な治療を受けること

「病院に行って適切な治療を受けましょう」と言うのは簡単です。それしか方法がないのも事実です。でも、どうしようもない状況になっているのに、冷静に落ち着いて行動するなんて一体誰ができるでしょうか。

何の理由もなく、その段階に陥ってしまうというのは不思議なことです。もしかすると、どこかで無理をして、耐えて耐えて、ついに耐えきれずにそうなってしまったのかもしれません。

誰にも相談できなかったのかもしれません。親にも友達にもです。あなたは内向的な性格かもしれません。できれば、病院には行きたくないでしょう。行きたくても、行く方法が思いつかないかもしれません。

でも、どうか覚えておいてください。ゴールは病院で適切な治療を受けることです。いやでも辛くても苦しくても恥ずかしくても、それでも、そこを目指しましょう。

まずは誰かに相談する

「困った時は誰かに相談しましょう」とはよく聞きます。でも、誰に相談すればいいのでしょうか。なにを相談すれば良いのでしょうか。そもそも相談とはなんでしょうか。もっと具体的に教えてほしいものですよね。

誰にとは、

  • 家族・親族
  • 信頼できる友達
  • 信頼できる大人(相談窓口など)

です。

順番も大切です。まずは親、親がだめなら家族、家族がだめなら、友達、友達がだめなら信頼できる大人です。

わざわざ「信頼できる」と書いたのは、残念ながら信頼できない人もいるからです。特に顔も住所も知らないネット上の友達には気を付けましょう。本当に信頼できる人だけに相談するべきです。

なにをとは、

「死にたい」と思っていること その衝動が抑えられないこと 病院に行って治療を受けたいこと この3つです。

相談とは・・・すみません、わたしにもわかりません。誰かに上手に相談できる人なら、これほど深刻な状況に至ることは少ないでしょう。「相談」できなくて当然なのです。

相談できなくてもいいのです。

上の3つを、上の人たちに言えばいいのです。言いにくいでしょう。でも言いましょう。それしかありません。大丈夫です、秘策があります。

上手に相談する方法

「上手に」と書きましたが、下手でも構いません。

親と話すのを例に考えます。

まずは二人きりになりましょう。父と母どちらか話しやすい方を選びます。もし、その親が一人でいるのなら課題はクリアです。ですが、いつも家族と一緒にいて話す隙がないとしたら、こう言ってください。

「お父さん(お母さん)と二人だけで話したい」

こう言えば、きっと二人だけで話す機会を作ってくれるはずです。断られたらどうしようなどとは悩まないでください。親がだめなら、友達に話すまでです。

親と二人だけになったら、まず「相談したい」という意思を伝えてください。簡単です。カンペでも構いません。こう言ってください。

「悩んでることがあるので相談したい」

もっと短くてもかまいません。「相談したい」だけでもいいです。本当にこれだけで大丈夫です。あとは先ほどの三つを、そのまま言うだけです。

「死にたいと考えてしまう」 「その衝動を抑えられない」 「病院に行って治療を受けたい」 ここで大切なポイントがあります。言いたいことのメモを持っていってください。つらくて言いづらいことも、メモを見ながらなら言えるかもしれません。

もし言えなくても、大丈夫です。メモを渡せばいいのです。メモを渡したら、「お願い」と言うのです。言えなくても構いません。渡すだけで大丈夫です。

もう一度言います、メモを用意しておきましょう。

親・家族・友達の順で相談する理由

ところで、どうして親から相談するべきなのか疑問に思いますか。親よりも友達の方が気持ちがわかってくれるし、その方がいいと思うかもしれません。理由は簡単です。

もう一度ゴールを思い出しましょう。「病院に行って治療を受ける」ことです。それを達成できさえすれば良いのです。

親は子供のために病院の予約をしたり、送り迎えをしたり、一緒に診察を受けてくれたりと、こういう言い方をしてしまうと大変失礼かもしれませんが、一番手取り早いのです。

友達は、病院探しを手伝ってくれるかもしれませんし、送り迎えを手配してくれるかもしれませんが、親ほどにはあなたに介入できません。ほかの信頼できる大人も同じです。

一言で言うと、親に相談することがゴールへの最短ルートなのです。

親が協力してくれなかった場合

親が協力してくれなかった場合について考えましょう。焦る必要はありません。少しだけ遠回りになるだけです。

信頼できる友達や信頼できる大人に、先ほどの手順で協力をお願いしましょう。協力的な友達はこう言うかもしれません。「なんでも言って。頼って。力になるから」。

でも、なにを言えばいいのでしょうか。なにを頼ればいいのでしょうか。それがわかっていれば、ここまで追い詰められはしなかったかもしれません。でも、大丈夫です。

そのときあなたはパニックになっているかもしれません。なにを言えばいいのかわからなくなっているかもしれません。言葉にならない言葉があります。そういうときは、こう言いましょう。

「つらい」

言葉がうまく出てこないかもしれませんが、たったの3文字です。どんな言い方でも大丈夫です。泣いても構いません。泣いてしまったら、我慢せずに落ち着くまで泣いてください。

あなたが友人に伝えるべきことは、先程と変わりません。メモを持参しましょう。言えないときは、それを渡してください。こう書いておきましょう。

  • 「死にたいと考えてしまう」
  • 「その衝動を抑えられない」
  • 「病院に行って治療を受けたい」

もしあなたの友人が「死にたい」と言ってきたら、あなたはどうしますか。きっと自分のやっていることを全て放り投げて、寝る間も惜しんで友人を助けたいと思うことでしょう。

友人はあなたにとって大切な人ですが、友人にとってはあなたが大切な人であることを思い出してください。あなたは大切な人です。本当に大切な人なのです。

ですから、この時ばかりは、遠慮をしていてはダメです。友人に重い荷物をできるだけ持ってもらいましょう。重い荷物とは、ゴールに至るまでにしなければならないことです。

友人に、なにを手伝ってもらえるでしょうか。具体的には次の4つです。

  • 病院探し
  • 病院への送り迎え
  • 病院への付き添い
  • 一緒にいてもらう

自分でしなければいけないこともあります。病院の予約や、病院で問診票を書くことなのです。でも、一人きりでする必要はありません。「ひとりじゃ心細いから一緒にいてほしい」と頼みましょう。

誰にも頼れなかったら

とてもつらいことですが、誰にも頼れないこともありえます。あなたはこれまで本当によく耐えてきました。本当に忍耐強い方です。とても頑張っています。それはすごいことです。

そして、あなたはおそらくこれまでの人生でもっともつらい状況にいます。いいですか。もっとも、です。ですから、あなたが今、適切な行動をとれば、状況は好転していきます。よくなっていくのです。

あなたはひとりぼっちかもしれません。でも、同じ状況と闘っている人たちがいます。ひとりではありません。こんな言葉、なんの慰めにもならないと思うかもしれません。でも、どうかあきらめないでください。

あなたはこの記事を読んでいます。ですから、インターネットを使えるはずです。次の手順に従って行動してください。

  • 最寄りの病院(精神科か心療内科)を探す
  • 病院の予約を取る
  • 病院に行く方法を確保する
  • 病院に行く(保険証を忘れずに)

あなたはすでに極限の状態にいます。その上で行動するのは、言葉では表現できないほど大変なことです。それこそ「死ぬ気」で行動しなければならないかもしれません。いいんです、それでも。

これは、だれも言ってくれないかもしれませんね。「死ぬ」ことさえ生きる糧にしていることを。いいんです、それでも。

私はこう提案します。「死ぬのをもう少しだけ、もうちょっとだけ先延ばしにしてみませんか」と。生きるかどうかは、病院に行って、適切な治療を受けて、それから考えればいいのです。

どうか、まだあきらめないで。

どの病院に行けばよいか

精神科か心療内科のある病院に行きましょう。どちらでも構いません。

最寄りの病院を探してください。

ネットの評判は気にしないでください。医者は専門家です。合う合わないはたしかにありますが、行ってみないことにはわかりません。それについては心配するだけエネルギーの無駄です。

病院によっては、医者からの紹介状が必要な病院があります。紹介状の必要のない、予約だけで診てもらえる病院を探してください。

一番行くのが楽な、紹介状のいらない、心の病院を探してください。

どうやって予約すればよいか

親が協力できない場合は、自分で予約することになりますが、心配はしないでください。何しろ、病院のスタッフは、あなたと同じように非常に難しい状況にある人のことを、よく分かっています。

予約は基本的に電話でしますが、インターネットで予約できる病院もあります。病院のウェブサイトがあるなら、そこで確認してみましょう。

もし電話予約で、言葉がうまく出てこなくても、どもっても、なにも問題はありません。予約さえ取れればいいのです。最初の一言さえ言えればきっと大丈夫です。

「予約をしたいです」

すると名前を聞かれるはずです。名前を答えましょう。当院に来院したことがあるかと聞かれたら「初めてです」と答えてください。

場合によっては症状を聞かれるかもしれません。言うべきことは変わりません。このように言えるでしょう。

「とてもつらい気持ちになって死にたくなります。その衝動が抑えられなくて困っています」

そうしたら予約の日時を決めることになるはずです。病院側から提案されることもあるかもしれませんし、こちらの都合を聞かれるかもしれません。前もってカレンダーやスケジュール帳などを用意しておくことをおすすめします。

スケジュールを決めるのが苦手ですか。それなら、「◯曜日と◯曜日は大丈夫です」とか「今週中なら大丈夫です」などとアバウトな言い回しでも構いません。病院側で「それならいついつはいかがでしょうか」などと提案してくれるはずです。

もし、あなたの都合さえ良ければ「できるだけ早めに診てもらいたい」とも伝えると良いでしょう。

病院のスタッフもプロです。信頼して電話をかけましょう。

どうやって病院まで行くか

親か友達が送ってくれるなら、ぜひ頼りましょう。

あなたは大きな圧迫のために病院に行くのも辛く感じるかもしれません。気休めでも構いませんので、心を落ち着かせるものを持参しましょう。ぬいぐるみ、膝がけ、音楽プレーヤー、スマホ、水筒、飴。人の目を気にする必要は全くありません。

一人で行かなければならないあなたを、私は、なんと励ましたら良いのかとても迷います。タクシーを呼べるのなら、タクシーを使ってください。公共の乗り物の道中、あなたはどれほど辛い気持ちでその場を耐えるのでしょう。自転車か徒歩で行くしかないなら、それこそ「死ぬ気」で行くしかないでしょう。

これは私個人の提案にすぎませんが、人通りのある明るい道を行ってください。万一倒れても、誰かに助けてもらえるようにするためです。携帯電話を持参してください。万一倒れても、助けを呼べるようにするためです。

なんとかして、病院までたどり着きましょう。

病院に着いてからすること

まず受付に行きます。予約のいらない病院ではこう言いましょう。

「初めてなのですが」

予約をした病院ならこう言いましょう。

「予約をした(自分の名前)です」

保険証を受付に出しましょう。

初めての患者さんは、問診票というものを書くように言われるはずです。これは名前や住所や症状などの質問に答えてを記入するものです。大抵は1枚か2枚です。

名前や住所は書けるようにしておきましょう。電話番号も書くかもしれません。住所や電話番号は意外と忘れてしまうこともあるので、メモしておくのが無難です。

正直に書きましょう。適切な治療に役立つからです。症状もできるだけ具体的に書きましょう。もちろん、うまくかけなくても大丈夫です。お医者さんがあとで上手に聞き出してくれますから。

どう書けばわからなければ、受付のスタッフに聞いてください。親切に教えてくれるはずです。

書き終わったら、問診票をペンと一緒に受付に返します。

そうしたら、診察を待つだけです。

待ち時間は病院によってことなります。予約を入れていても、30分や1時間くらい待つ場合もあります。そういうものだと思って待ちましょう。

お医者さんになんと言うか

初診では、お医者さんは問診票を見ながら、いくつかの質問をしてくるはずです。これはお医者さんによって異なります。

いつからこの症状がありますか。どの程度ですか。どんな気持ちになりますか。などさまざまです。

お医者さんに話すときに、とても大事なことがあります。それは「遠慮しない」ことです。お医者さんはすごく忙しいし、次の患者さんも控えているし、つい「大したことないんですが」などと言いたくなるかもしれません。

決して遠慮してはダメです。それは治療の妨げになります。本当のことを、正直に伝えましょう。それは実は非常に難しいことです。ですが、ここが踏ん張りどころです。

メモを持参しましょう。何度もメモを用意するようにと書きましたが、このメモが一番重要です。お医者さんの前で、メモを取り出しましょう。大丈夫です。そして次のことをちゃんと言いましょう。

  • 「本当につらい」
  • 「死にたくなる」
  • 「死にたいという衝動が抑えられない」

全部言ってください。メモを読み上げるだけで構いません。言えなければメモをお医者さんに渡してください。

あとはお医者さんの質問に答えるだけです。

場合によっては心理士(カウンセラー)によるカウンセリングを受けるよう勧められるかもしれません。

ひとつだけ、補足します。あなたがお酒を飲むなら、お酒を飲んでいること、どのくらい飲んでいるのかを正直にお医者さんに伝えてください。アルコールは薬の作用に影響するからです。

最後に次回の予約日について決めるかもしれません。症状によって異なりますが、最初は2週間後ぐらいになるかもしれません。

別の病院に行くように言われたら

お医者さんはあなたの症状を聞いて「別の病院に行くように」というかもしれません。それは別にあなたの受け答えが悪かったとか、気に入らなかったとか、そういうことでは全然ありません。それは全くないです。

お医者さんはあなたの症状を聞いて、単に大きなうつ症状が出ただけなのか、お薬だけで改善していけるのか、カウンセリングが必要か、などといったことを見極めます。

病院によってはカウンセリングを行なっていない病院もあります。そういった場合に、もっと大きな病院に行くようにと、別の病院を紹介されることがあります。

その場合、お医者さんは紹介状を書いてくれるはずです。それをもらったら、先程と同じ手順で、その病院の予約を取って、その病院に行きましょう。

あなたはとても辛い状況なのに、お薬をもらえなかったと落胆するかもしれません。それも無理もないことです。でも、あなたは着実に一歩前進しました。それはすごいことです。

お医者さんを信じて、指定された病院に行きましょう。

診察が終わったら

診察が終わると、再び待合室で待つことになります。ここでもやはり30分から1時間くらいかかることがあります。そういうものだと思って、待ちましょう。

スタッフに名前を呼ばれたら、受付に行きましょう。

診察券をもらえるはずです。それから保険証が返されます。次回の予約票ももらえるでしょう。診察券と保険証と予約票は次回の診察のときに使いますので、なくさないようにしましょう。

万一、無くしてしまっても、次の診察の時に「無くしてしまった」といえばよいので、そこまで慎重にならなくても大丈夫です。

処方箋というものももらいます。これは薬局で使います。

それから診察料を払います。

領収書をもらったら、病院でするべきことは成し遂げました。本当によくがんばりました。あとはお薬をもらうだけです。

お薬をもらうには

お薬は薬局でもらいます。病院と薬局が併設されている場合は、その薬局にいきましょう。併設されていない場合は、近くの薬局に行きましょう。大抵は病院の近くに薬局があります。

薬局では病院でもらった処方箋と保険証を出します。大きい薬局だと「処方箋受付」と書かれている場所があるので、そこに出しましょう。薬剤師さんに直接手渡す薬局もあります。

渡したら、待ちます。調剤もそれなりに時間がかかります。15分から30分くらいかかることもあります。気長に待ちましょう。

薬局でお薬をもらうのが初めてであれば「おくすり手帳」というものをもらいます。これは次回以降使いますので、なくさないようにしましょう。

これも、無くしてしまっても、次回「無くしてしまった」といえばよいので、そこまで慎重にならなくても大丈夫です。

調剤が終わったら、薬剤師さんからお薬の説明があり、その後お金を払います。

薬局での用事はこれで完了です。

お薬は用法用量を守りましょう

大事なことですが、お薬はお医者さんに指示されたとおりに服用しましょう。飲み方は、おそらくお薬の袋に書いてあります。それを守りましょう。

なぜ飲む時間や量を守るのが大事なのでしょうか。それは薬の効果を体の中で安定させるために、最適な時間や量があるからです。

効きが悪いからといって指示を破って多めに飲むことは決してしないでください。効かないと思ったら、それは次回の診察の時にお医者さんに相談しましょう。用量を守りましょう。

飲み忘れることは多々あります。飲み忘れても、それほど心配しないでください。死ぬわけではありません。その後、忘れないように気をつければよいのです。

もし、薬を飲んで症状が改善されたと思っても、服用を中断しないでください。お医者さんの指示を守りましょう。

お医者さんは薬の用法用量を守っている前提で診察します。もし守っていないと、適切な治療が受けられなくなってしまうかもしれません。

お薬は飲む時間と量をきちんと守りましょう。

副作用について

ほとんどのお薬には、期待する効用以外の効果である「副作用」があります。気持ちを明るくするお薬や、不安を取り除くお薬にも副作用があります。効用が強ければ強いほど、副作用も強くなる傾向があります。

お医者さんは、そのこともよく知っています。私は医者ではないので断定はできませんが、最初のうちは副作用の少ない、軽めのお薬を処方すると思います。ですから、最初に飲むお薬の副作用をそんなに心配する必要はないでしょう。

副作用については、お医者さんの他に、薬剤師に聞くことができますし、お薬と一緒に入っているお薬の説明にも多少乗っています。詳しくはこちら、と書かれたウェブサイトの情報を見ることもできるかもしれません。

副作用のなかにはつらいものもあります。吐き気などがそうです。つらくて、途中で服用をやめてしまう人もいます。

お医者さんは、そういうことをよく知っています。あまりにつらい副作用があると薬を飲み続けるのが難しいことも知っています。私たちの知らない多くのことを把握した上で、飲みやすくかつ効果のあるお薬を処方します。

ですから、何度も繰り返しますが、お医者さんを信頼しましょう。

たとえ副作用がでても、飲み続けましょう。簡単ではないかもしれません。かなり勇気がいります。それでも、飲み続けましょう。

お薬が合わない可能性はあります。そして、副作用が深刻な場合もありえます。そのときは病院に連絡して、予約を早めてもらいましょう。そしてお医者さんに副作用について話しましょう。

すでに通院をしている場合はどうでしょうか。

強いお薬に変更されることは十分に考えられます。それを飲み続けるのはとてもつらいかもしれません。でも、勝手に中断するのは悪手です。どうしても合わなければ、病院に連絡して、予約を早めてもらい、お薬を変更してもらいましょう。

最適な薬を見つけるには時間がかかりますが、お医者さんを信頼して飲み続けましょう。

その後のこと

心のお薬は効果が現れるのに時間がかかるものがあります。場合によっては1ヶ月くらいかかるかもしれません。それまでの間、無気力や食欲不振、そして引き続き「死にたい」という気持ちと闘うことになるでしょう。

しかし、あなたは最悪とも言える状況で、最善の行動を取りました。それは本当に素晴らしいことです。本当に、本当によくがんばりました。

しばらくは何もできない日々が続くかもしれません。学校には行けないでしょう。仕事にも行けないでしょう。家事は誰かに任せるしかないでしょう。それでいいのです。

今のあなたに必要なのは食事と睡眠です。

無理して目標を立てる必要はありません。無理して元気になろうとしないでください。頑張らないようにしてください。心身が休まるように、ゆっくりと時間をかけて待ちましょう。

これからのことが不安ですか。どうやって生きていこうかと不安ですか。大丈夫です。どうか心配しないでください。

生きるための処方箋

これが、生きることにどうしても耐えられなくなったときのための処方箋です。

必要なのは、適切な治療、そして食事と睡眠です。

どうやったらもっと生きやすくなるのでしょう。どこかで無理をしていないでしょうか。生活の不安を誰に相談すればいいというのでしょう。課題は山積みです。

でも、今はそれでいいと思います。

一つずつ取り組めばいいのですから。

そして、その最初の一歩は・・・もうお分りですね。

大丈夫です。これまであなたが耐えてきたことに比べれば、それは決して乗り越えられないことではありません。

できます。あなたならできます。

生きることをあきらめなくていいんですよ。