絵描きの居場所を守るには

絵描きの居場所を守るには

2020-08-23

たくさんの絵描きが人気を集めているところをみると、絵描きの居場所は将来も安泰だと感じるかもしれません。とはいえ、すべての絵描きが安定した土台を築いているわけではありません。この記事では絵描きが自分や自分たちの居場所を守るための方法について考えます。

絵描きが一番心配していること

意外かもしれませんが絵描きが一番心配していることは無断転載でも誹謗中傷でも晒し上げでもありません。前回の記事『絵にするもので失われるもの』で書いた言語隠蔽でもありません。それよりももっと重大かつ十分に発生する可能性のあるものです。それは絵描きが最も心配しているのは絵描きの文化が失われることです。

文化が失われる可能性は常にある

絵描きは絵描きが不安定な土台の上で活動していることに気づいています。多くの文化は時代とともに廃れてゆき、あるときは唐突に崩れ去ってしまいます。イラストをネットに投稿できる自由が永遠に続くとは限りません。実は危うい土台の上に成り立っている文化を3つほど紹介します。

  1. 二次創作

ネット上では二次創作が非常に盛んです。絵描きであれば誰でも感じたことがあるように人気作品の二次創作は認知されやすく喜んでもらえる場合も多いです。二次創作はもはや日本のカルチャーにとってなくてはならない文化であり、場合によっては権利者から推奨されてさえしています。二次創作がなくなったら経済的にも大きなダメージを与えるでしょう。

  1. センシティブなイラスト

どの国にもセンシティブなイラストは存在します。とはいえ日本の文化の中で生まれたセンシティブなものと、海外の人々がセンシティブだと思うものには多少の違いがあります。例えば日本のイラストは記号的に描かれます。童顔でも成人だと前置きがあればジャパンカルチャーに親しんだ人はそれをすぐに受け入れられますが、絵画的に捉える国の人々にとっては受け入れがたいかもしれません。

  1. ジャパンカルチャー

ジャパンカルチャーと言ってもたくさんのものがありますが、ここではマンガやアニメやゲームなどの娯楽でよく用いられる創作物のことを指して用います。きわどいものから健全なものまで幅広く含みます。ジャパンカルチャーは上記の二つと深い関係にあります。もしどちらかがなくなったらジャパンカルチャーに激動が走るでしょう。

崩壊を引き起こすのは裁判

この手の文化の崩壊を引き起こすものは一言に要約すると裁判です。正確に言うと判例です。裁判が妥当かどうかは問いません。不適当だと

文化の崩壊は正義の名の下に執行される

今ある文化がなくなることは想像もつかないことかもしれません。しかし、文化の崩壊は世界のあらゆるところで生じています。それも多くの場合、悪意を持った人間によって引き起こされるのではありません。ある人々が自身の正義のために戦うが故に文化の崩壊が引き起こされるのです。