よくあるイラストの勘違い

常識だと思われていることでも、実際は間違っていることがあります。絵の世界も同じです。イラストにはどんなよくある勘違いがあるでしょうか。一緒に見ていきましょう。

木は茶色?

ほとんどの木は灰色です。もちろん赤松など茶色の木もありますが、日本で見かける多くの木は灰色です。赤みがかっているものもあれば、緑みがかっているものもあります。

絵として木を見ると、灰色をベースにうっすらと色が乗っている状態と捉えることができます。この『うっすらと乗った色』がどのようなものなのか知ることが、木を上手に染めるのに役立ちます。

色鉛筆は簡単で油絵は難しい?

色鉛筆の方が完成度を上げるのが難しいです。

補色とは色相環の反対に位置する色?

すべての色相環でそうなるわけではありません。世界には色相環があります。確かに日本で教えられている色相環では反対に位置する色が補色になりますが、例えばスウェーデンで開発されたNCSという色体系では、補色は反対の位置から少しずれます。

赤は暖色・青は寒色?

そう学びます。しかし、色彩学では色相をずらすことによって赤でも寒さを表現したり、青でも暖かさを表現できるという考え方もあります。

パースはできないとダメ?

ダメではありません。パースが自分に合わなければ、別の方法を試せばいいのです。CGで背景を作ってしまってもいいし、粘土や紙工作などを駆使して写真をとってもいいかもしれません。

パースは道具です。道具は使えた方が便利ですが、使えないとダメということではないのです。

ペンは正しく持つべき?

ペンは正しく持つべきです。正しい姿勢でいると健康的にいられるのと同じです。もっとも、正しい持ち方は一つではありません。

鉛筆の持ち方と毛筆の持ち方では違いがあります。毛筆でも書道用の筆と油絵用の筆では使い方が違います。

正しい持ち方には正しいなりの理由があります。しかし、それを上回る理由があるのなら、それはもはや新たな正しい持ち方です。正しい持ち方は一つではないのです。

スケッチは見たままに描かなければいけない?

その必要はありません。電柱が、ゴミ箱が、垣根が邪魔であればそれを省いてしまっていいのです。それがスケッチです。

デジタルの方が描くのが早い?

アナログと同じくらいです。早さを分けるのは技術や手数や効率であって、デジタルか否かではありません。デジタルもアナログも本当の意味で駆使すれば、おのずと早くなります。

自分には絵の才能がない?

あります。

写し絵は練習にならない?

練習になります。

とはいえ、例えば書道の世界では透かして写すのは推奨されていませんし、イラストの世界でも、写し絵は上達の妨げになるという人がいます。

文字を初めて覚える人が薄い文字をなぞるように、写し絵は筆の動かし方の練習になります。そしてコツを掴んできたら、徐々に自分なりの描き方を身につけるようにしましょう。

デッサン練習は必要?

絶対に必要というわけではありません。

必要と言う人と不要という人がいます。必要と言う人によれば、デッサンは画力の向上につながるからです。不要と言う人によれば、デッサンに時間を割くよりは自分の描けないものにトライする方が実になるからです。

模写が一番上達する?

模写が合わない人もいます。

絵の上手な人のほとんどは模写を勧めています。これは英語に似ているかもしれません。英語に適性のある人は英語を毎日よく聞き、会話し、真似るだけで上達していきます。でも適性のない人は、文法から理屈で学ぶ必要があります。

模写が自分に合えばそれが上達の近道です。もし合わなければ絵の理論を学ぶのをお勧めします。

欲しいキャラ絵をネットにあげるとガチャ運が上がる?

わかりません。

イラストレーターは好きなイラストを描いて生活できる?

顧客の要望に基づいて描きます。

絵の学校に通えば絵が上達する?

上達するのは練習する人です。

絵が上達すれば幸せになる?

幸せと絵の技量はあまり関係ありません。

絵が上手ければモテる?

人気は出るかもしれません。恋愛的な話ではありませんが。

一番大切なのはキャラクターへの愛?

読者コーナーでそう言っている人がいました。とはいえ、愛情が強すぎるとキャラクターに冒険させられなくなるので、好きすぎるのも考えものです。可愛い子には旅をさせよ、ということわざを思い出します。

現代の絵描きは企画力も求められている?

求められています。しかし難題です。

絵描きもコミュニケーション能力が大事?

なくても大丈夫です。でも謙虚さや誠意は必要です。

絵は量より質?

質より量が求められています。

お絵描きは楽しい?

私はお絵描き中に楽しさはあまり感じません。もちろん、誰かと絵の話で盛り上がるのは楽しいものですし、絵を描き終わった後には達成感があります。

とはいえ、描くときは集中して黙々と描くため、楽しさは感じず、心は静かです。楽しさというよりは、一種の心地よさを感じている気がします。

もし誰かと一緒に描けるなら、それが一番楽しいのかもしれません。

ではまた!

記事のタイトル「よくあるイラストの勘違い」| 公開した日付()| 更新した日付(2019年10月16日)| 更新した回数(0回)