うつ病でも創作活動を続けるには

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今日、うつ病を知らない人はいないでしょう。長い間、闘っておられる方を含め、情勢不安やパンデミックなどでますます精神的に病んでしまう方が増えています。

この記事ではうつ病の大まかな症状と、活動を続けるための励ましやアドバイスを記します。なお、うつ病に関する症状は人によって異なるので、この記事の内容は参考程度にとどめておいてください。

うつ病になるのは当人のせいではない

うつ病に対する理解が足りないために誤った意見を述べてしまう人がいます。例えば『健康的に生活していればうつ病にはならない』とか『うつ病になるのは心が弱いからだ』といったものです。

しかし、うつ病になるのはその人が弱いからではありません。誰でもうつ病になり得ますし、健康的に活動していた人がうつ病になってしまうこともあります。

うつ病で辛いこと

うつ病にはいくつかの種類があります。気持ちが深く沈むもの、気持ちの浮き沈みが激しくなるもの、季節的なものなどです。どれも精神面が日常生活をするのが大変になるレベルで変化するのが特徴です。

うつ病は単なる気持ちの浮き沈みではありません。例えば、健康な人も学校や仕事で大きな失敗をして落ち込むことがありますが、それは一時的な気持ちの落ち込みではありますが、うつ病ではありません。

(無理やり説明しようとするなら、超激辛料理のことを思い浮かべるといいかもしれません。それを口にした人は辛さではなく痛みを感じるでしょう。うつの症状によっては悲しみを超えた説明し難い苦痛を味わうことがあります)

重大なうつ病の症状がでると、命の危険さえあります。うつ病が直接身体を蝕むわけではありませんが、もはや自分の意思では制御不能になるまで追い詰められることがあるのです。入院が必要となるケースもあります。

うつ病以上に辛いこと

多くの患者はうつ病だけなら耐え忍べることでしょう。しかし、悲しいことにうつ病を誘発した原因は依然としてそこにあり、うつ病が引き起こす別の障害とも闘わなければならないことさえあります。

例えば、いじめがきっかけでうつ病になってしまった子供がいるとしましょう。その子はうつ病と闘いますが、それと同時にいじめのことが心にのしかかっています。それがどれだけ大変かを想像できるでしょうか。

うつ病とパニック障害を併発することもあります。うつ病で精神が不安定になるので、外に出るのが怖くなり、やがてパニック発作を起こしてしまうのです。

うつ病は、うつ病に加えて辛い状況や障害が伴うことが本当に辛いところなのです。

病院に通うことが絶対に必要

うつ病は自力では治せません。専門家の手助けが必要です。”自称”専門家ではなく、資格あるお医者さんの治療を受けましょう。

病院が苦手な人や精神科に行くのを恥ずかしく思う人がいることは知っています。他の理由で、例えば処方される薬を飲むと飲酒や車の運転ができなくなるので、仕事を続けるために治療を受けられないと考える人もいるでしょう。

でも、うつ病であることがわかっているのならば、他に選択肢はありません。病院に行きましょう。何かを一時的に手放したり諦めたりするとしてもです。自分や家族の命を救うことにつながるからです。

(病院の対応や医者の態度が気に入らないということもあるかもしれません。でも、それでいいんです。不満はあっても、それはそれ、治療は治療と気持ちを切り替えましょう)

元気になるのに数年はかかる

人によって異なりますが、例を上げると、大きなうつ病だと、死にそうな状態から立ち直るのに1ヶ月かかり、うつ病と向き合えるようになるのにさらに2ヶ月かかり、そこそこ活動できるようになるのにさらに1年かかり、だいぶ元気になるのにさらに2年かかります。

うつ病の治療はとても時間がかかります。自分に合った薬を見つけて調整するだけでも年単位で時間がかかります。考えてみてください。薬の効果は1日2日ではわかりません。月1回通院するとして、年12回の診察で精神に影響を与える薬の種類や量をどこまで調整できるでしょうか。増やしたり減らしたり、時には種類を変えてまた経過を見守ったりと、少し考えるだけでも相当な時間がかかることがわかります。

当然のことながら、例えば3年間治療を続けてだいぶ元気になったとしても、多くの人は通院は続けることでしょう。というのも、ここでいう元気になったとは、状況に合わせて薬を上手に使いながら安定して生活できるようになった、ということだからです。

薬なしで生活することを目標にするとしたら治療に何年かかるかわかりません。現実的に考えて、薬を飲んでいる=不健康な状態という考え方は捨てて、薬やうつ症状と上手に付き合っていくことを目指すほうが良いように思います。

うつ病でも活動できる

うつ病で全く活動できない期間は1ヶ月程度です。その後は工夫次第で少しずつ段階的に活動を再開することができます。

あくまでも少しずつ段階的に、です。一気に活動を再開しないように気をつけましょう。

コツは精神を悪化・不安定にさせる状況を徹底的に避けることです。それと同時に、治療に対する前向きな気持ちとチャレンジをあきらめないようにしましょう。

活動とのバランスを保つには

うつ病だと気持ちが大きく沈んだり、逆にハイになる場合もあります。ですので、体調は一週間や二週間など比較的長い期間で測るようにしましょう。気持ちの浮き沈みを平均して、比較的よかった週だった、比較的ふつうの週だった、比較的わるい週だったなど、週単位で体調を考えるようにしましょう。

(そう考えるだけで、『すごく辛い日もあったけど、平均するとそんなに悪くなかった』などとポジティブに考えられるようになります)

次に、この週の平均的な体調が悪くなっていかないように、少しずつ活動を加えてみましょう。例えば、活動をしたその日は疲れてしまっても、しっかり休んで回復し、週の体調が悪くなっていないのであれば、それは成功です。

健康的な活動をうまく活用しよう

もし2時間活動すると疲れて気持ちが沈んでしまうのであれば、そのうちの1時間ないしは30分を別の健康的な活動に充てるのはいかがでしょうか。

健康的な活動には、例えば散歩やウォーキング、シャワーを浴びたり入浴する、自然を鑑賞するなどがあるかもしれません。活動後に気持ちが爽やかになる活動を選びましょう。

精神を上向きにさせる活動を併用することで、自分のやりたい活動をより多くできるようになります。

やりたい活動を短く区切ろう

うつ病になると疲れやすくなるかもしれません。やりたいことをする時間が減ってしまえばがっかりするでしょう。そういう時は、やりたい活動を短く区切ってみることをお勧めします。

例えば、1時間作業するのが大変なら、30分ずつに分けることができます。もっと短くしてもいいかもしれません。

私たちは幼稚園や小学校のころからまとまった時間で活動することに慣れていますが、その考え方を一旦捨てましょう。10分でも5分でもいいんです。気持ちが沈んでしまわない程度まで短くしましょう。

それを少しずつ、少しずつ、週の体調が悪化しない程度にゆっくりと伸ばしていきます。それを続けていけば、1年後には自分でも驚くくらい活動ができるようになっていることでしょう。

気分を落ち込ませる状況を上手に避ける

現代は気持ちを落ち込ませる物事があふれています。うつ病の治療中はそれらの状況を可能な限り避けましょう。

例えば、悲しい事件や犯罪を見ると心が痛むのであればニュースを見るのを控えたり、ポジティブな報道の多いニュース番組を選ぶ方が賢明かもしれません。

SNSは気持ちが落ち込みやすいことが知られていますが、非常に浸透しているため、すぐにはやめられないかもしれません。やめられないとしても、フォローする人を選んだり、苦手な人をミュートしたり、専用のアプリを使ってフィルタリングするなど、できる範囲で自分を守るようにしましょう。

オンラインゲームや動画配信、ボイスチャットではリアルタイムに多くの人と交流することができます。とても楽しいですが、やりすぎたり合わない人と交流を続けると疲れてしまうかもしれません。これもSNSと同様に、上手にツールを使ってフィルタリングを行ったり、苦手な人との交流は避けたりするようにしましょう。

もちろん学校や仕事など、避けられない状況もあるかもしれません。休むわけにはいかないと考えがちですが、これについても週の体調が悪化していないか十分に注意しましょう。週の体調が悪化傾向にあるのならば、自分の命のために行動を起こす必要があるかもしれません。

うつ病が再発しても過度に落ち込まない

もし、治療後にうつ病が再発してしまったとしても、過度に落ち込まないでください。もちろんがっかりするのは仕方のないことですが、これまでの治療が無駄になったわけではありません。上手に治療を進めていく過程をすでに経験しているという強みがあります。

それでも、2度3度繰り返していると、本当に嫌になることもあるでしょう。もう治療をやめてしまいたくなる気持ちを振り払い、立ち直る力を奮い立たせるのは、家族の支えや周りの励まし、あるいは自分の信念や生き方といった人間らしい部分が関係しているような気がします。

落ち込んだとしても、あきらめないようにしましょう。あきらめなければ、また立ち上がれます。立ち上がれたなら、少しずつ状況がよくなっていくのを経験することもできるでしょう。

まとめ

この記事ではうつ病の大まかな説明と活動を続けるためのヒントを記しました。

うつ病は出口のないトンネルのようにさえ思えますが、正確な情報を取り入れて、適切な治療を受け、慎重に、かつ勇気を出して行動することで、状況をよくしていくことができます。

もしあなたがうつ病や他の難しい状況に直面しているとしても、あきらめずに忍耐し、いつしか報われる日が来ますように。